私と妻は、割と物事を性能で観がちです。
そして、それは見た目も含みます。つまり素敵性能ですね(ぇ
ハウスメーカーの特徴を調べつつ、実際に展示場で色々見せてもらいました。
見て回った中で印象的だったのは次のとおり。
・積水ハウス
・住友林業
・三井ホーム
・ミサワホーム
・パナソニックホームズ
・一条工務店
それぞれ感じたことをまとめてみます。
ハウスメーカーごとの特徴
まあここら辺は住宅業界に詳しい方々のブログやYoutubeのほうがよっぽど専門的なのですが、素人で初心者の目線からということでご勘弁を。
箇条書きで書き出してみます。
積水ハウス
言わずもがな、日本のハウスメーカーのトップクラスに君臨する最大手の一つ。
伺った話の中では、阪神淡路、中越沖、東日本、熊本・・ 数多くの震災に対し、地震での半壊全壊が「ゼロ」とのこと。
これもう言い切れるのはデータあってのことで、理系人間としては最強の謳い文句ですよね。
特徴は基礎を複数回に分けずに成型するので隙間が生まれず、虫や湿気への耐性が高いことと耐震性能が非常に高い点。
また、邸別自由設計といって、その人とその土地から家を設計していくことが特筆すべき点でしょうか。
つまり、ウチソトが曖昧なつながったようなデザイン(クリアビューデザイン)や、外観内観外構を含めたトータル設計で圧倒的な設計力を提供してくれます。
加えて、メンテナンスにかかる費用が比較的少ない印象で、家が建ってからかかる費用はかなり安いのではないかと思います。
例えば、外壁には陶器を使用しているので色褪せは原理上発生せず、目地だけ30年に1度張り替えが必要とのこと。
(ちなみに私の実家は数年前に外壁塗装をやって何百万とかかったと聞いています・・)
住友林業
住林は日本の住宅業界において、特に「木」に深いこだわりを持つ大手ハウスメーカーで、事業の多角化も結構すごいことになっているようです。
自社で森林を管理し、木材の調達から加工、そして住宅建築まで一貫して手掛けているので、木材に対する豊富な知識と技術を持ってい流のは間違いありません。ハウスメーカー他社へも木材を卸しているとか。
天然木の素材感を活かしたデザインが特徴で、無垢材の使用や木質感あふれる内装は圧倒的に他社との違いを感じるところでした。
独自のビッグフレーム構法によって、一般的な木造軸組工法(柱を立てて壁を接続)に比べて柱や壁の制約が少ないので、間取りの自由度が高めではあります。
ただその代わり、リアルに無垢材を使用する場合はメンテナンスが結構大変です。
それを経年劣化と言わず経年美化とし、その時の家族・住まい方に合わせて家も成長・変化させていこうという理念があります。
・・・これは受け売りですが、ハウスメーカーごとの理念の違いはどうしてもあるので、例えばメンテ費用を抑えたい場合にはそもそも住林を候補に入れない(入らない)ような考え方が必要です。
三井ホーム
こちらも大手ハウスメーカー。
三井といえば、御三家と呼ばれる三井不動産・三井銀行(現三井住友銀行)・三井物産を擁する財閥系企業グループで、戦前は住友・三菱を凌ぐ日本最大の財閥でした。ちなみに財閥解体後は三井不動産が三井本社を吸収合併しています。
この歴史に恥じない高クオリティの住宅を提供し続けていますが、最大手だけあって高価格帯商品となっています。
展示場にもよるでしょうが、スキップフロアが設けられていて、縦方向の空間の使い方が上手いかもしれないと感じました。
また伺った展示場はお得意の洋風デザインで高級感あふれるラグジュアリーな空間となっていまして、まさに高級住宅のイメージといったところ。
これ建てたらいくらになんのよとも思いましたが。
ミサワホーム
「蔵のある家」で知られる大手ハウスメーカー。
私もこのキャッチコピーは知っていました。
ミサワの家は、工場で生産される木質パネルを現場で接着・接合していく独自の工法を採っていて、これにより建物全体を一体化したモノコック構造となるので、地震や台風などの外力に対して高い耐性を持つとのことでした。
また、ミサワの代名詞「蔵のある家」は、スキップフロア(リビングの上や1階と2階の間などの空間)に、通常の収納よりも天井高のある「蔵」を設けることで収納力が大きいのがメリットです。採用すればね。
高さが140cm未満であれば延べ床面積に含まれないので、高さがあることはメリットしかないワケではありませんが、限られた敷地に限られた体積の家が建つわけで、こういった空間の使い方ができるハウスメーカーがあることは勉強になりました。
パナソニックホームズ
パナはもともとナショナルが工業化住宅を提供を開始したところから社名変更があって今に至ります。
パナソニックグループが持つ家電、設備、建材などを活かすことで、快適性や省エネ性に優れた住まいを提供するとのこと。
実際、展示場もパナ製品で溢れていましたが、家電をはじめトイレやキッチンから浴室までパナ製品でまとまっていて正直ここまでやっていたかと驚きました。
展示場が木造か鉄骨か聞きそびれましたが、2階までの吹き抜けを含むコーナー開口があって開放感は抜群でした。景観が良いところに建てられるならコーナー開口は採用したいと思わせましたね。
ただ一点、日光が入りすぎていて室内が結構暑かったです。
空調でなんとかするか、ガラスをちゃんといいもの入れないと真夏に大変なことになることが予想されます。
一条工務店
個人的には一番コスパが良いと思ったハウスメーカー。
全国で一条の家がバカスカ建ってきているようですが、業界的にはままだ中堅に位置すると見る向きがあるようです。
ネットで調べた前情報通り、展示場の店長も正直に話してくれましたが、性能を担保するためにある程度の制限というか設計の不自由さがあります。
他のメーカーでは断熱のために壁の中にガラスウールという綿のようなものを入れますが、一条は硬質スポンジのような(ビート板みたいな?)ものをガッツリ入れるので厚みも密度も劣化耐性も段違いというのが見て取れます。水害時には水に浮く設計にしたりしているのは流石にもう変態ですよ。
ここまでやってコスパが良いのはなぜかというと、かなりの領域で内製品を使用しているからです。
ガラス、サッシ、洗面台、キッチン、浴室、収納(什器)、床材、壁材、空調換気設備、太陽光パネル、玄関ドア・・
記憶に間違いがなければ、少なくともここまでやってます。
その代わり、外観も内観も「一条っぽい」感じが漂うのと、間取りに少し不自由さがあるという面があるので一長一短です。最近は外観にも力を入れてきているとの話も聞きましたが、私でも一条っぽい家は見分けがつくようになって来てます。